歩いてきたことを忘れて買い物しすぎると…
こんな私でも、久々のランチ会などでママ友に、「この間、橋の上を歩いているのを見たよ」と声をかけられると、少々きまりが悪い。目撃されるのは、誰がどう見てもJRの駅に向かう途中とわかる場所のため、言い訳はできないが、何年も前から「ウォーキングが趣味」というイメージを植えつけてきたので問題ない。
唯一迷うのは、買い物帰り。車を運転できない私は、基本的に日々の買い物は生協の配達と週末に夫が運転する車を頼りにしている。用事ついでに駅前の商店街に出ると、歩いてきたことを忘れ、安さにつられてつい買いこんでしまうのが悪いクセだ。
そんな時はいつもギリギリ持って歩けるくらいの重さのエコバッグを肩に、私と「貧乏性のワタシ」との「どうやって帰ろうか会議」がにわかに始まり、頭の中が忙しい。
「今日ぐらいはバスに乗ろうかな」と私が思うと、「イヤイヤ、このくらいの重さだったら歩けるでしょう。モッタイナイ、モッタイナイ、モッタイナイよ~」と、「貧乏性のワタシ」が容赦なくたたみかけてくる。
そこで私はバス停のベンチに腰かけて水筒の水をゆっくりと一口。ポケットの飴ちゃんを口に放り込んで体力を回復させ、「だよね、やっぱりもったいないよね」と気合を入れて徒歩で自宅へ。たどり着いた時の達成感はなかなかのものだ。