セレブなママ友に垣間見えた意外な一面

先日、仲のいいママ友のAさんに自分と同じ匂いをかぎ取って嬉しくなった出来事がある。地元で評判のイタリアンレストランにランチに行った時のこと。お店の横に駐輪できると思い、2人して自転車で向かったが、駐車場はおろか駐輪場もなく、お店の人に教えられた駐輪場は有料。しかも観光地価格で150円と、市営駐輪場より100円も高い。

店に入り、ランチが運ばれてくるまでの間、Aさんは「もう! まさか有料だなんて本当にヤダ! 悔しい!」と怒りをあらわにしていた。2人の小学生の子を持つ彼女は、今どきでは珍しい、パートもしていない専業主婦。夫は一部上場企業勤務で、話の端々から余裕のある生活が透けて見えた。

ラフな装いに「カルティエ」のアクセサリーをさりげなく重ねるセンスの良さもなかなか。そんな素敵な彼女の奥深くにも、「貧乏性のワタシ」が隠れていたという新発見! デザートをつけると2000円を優に超えるランチコースだったが、Aさんは躊躇なくケーキを追加注文。

私は「それとこれとは別なの! 納得できないことにお金を払うという行為自体が気に入らないし、貧乏性の血が騒ぐんだよね。わかるわかる」と、内心おかしくなった。類は友を呼ぶとはこのことか。私には、彼女のようなセンスも余裕もないのだけれど。