男子学生からも反響
ヒロインは、笑美子と路実の2人。共におひつじ座の生まれですが対照的な性格で、共に引かれ合いながら、それぞれ、辛い恋に苦しみます。
愛は思いやりなのか、それとも、ぶつかり合いなのか。そんな議論をはじめ、同性愛や、既婚者との恋、複数の人を同時に愛することなど、さまざまな愛のあり方について、10代が悩み、傷つき、語り合うマンガです。
男子学生からも反響があって嬉しかったですね。姉や妹、ガールフレンドが読んでいるのを見て知ったようです。
中でも、男子からどっと手紙がきたのは「男のことばなんか信用しちゃいけない」「男にとって行動が第二 ことばは第三の価値しかない」と、ある少年がヒロインに告げる場面について。
「第一の価値は何ですか?」という質問が、あちこちからきました。
はて、困った。実はこのセリフを書いた物語の序盤で「男にとっての第一の価値」について、私が考えていたわけではありません。
ただ「言葉より、行動より、決め手となるものはある。それが何か描きながら考えよう」と思っていました。
思案の末、後に、その答えのようなものを提示しました。