「楽しく生き切ること」が私の使命かもしれません

どこまでも悪運が強いというべきでしょうか。投薬治療のかいあって、私は末期寸前のがんから生還することができました。

大きな試練ではありましたが、この経験は私にとって、その後の人生を決めるとても貴重なものだったと思います。

ソネさん「私は年齢を重ねることが少しも怖くありません」(写真:川瀬典子)

それまで私は人間関係や食生活、睡眠といった健康の維持に関係することに対して、最大限の努力をしてきたつもりでした。

でも大病をしてみて、その努力が本当は必要のない努力だったり、見当違いだったりということが多々あったことに気づかされたのです。

死の淵をさまよいつつも、再び生の世界に戻ってくることができた私は、「楽しく生き切ることが自分に課された使命なのではないか」と思うようになりました。

なにかトラブルが起こったとしても、「どうやったら楽しみながら乗り越えられるだろう」と考えるようにもなったのです。

もともと工夫するのが好きなこともあり、それまでの生活習慣を見直し、自分の心や体にいちばんフィットするように変えていくことにしました。それは、私にとって、とても楽しいことでもありました。