関節への負担を少なくする走り方

ジョギングのようなハイインパクト運動は、膝や足首などの関節への負担が大きくなります。ですから、関節への負担を軽減する工夫をしなければいけません。

まず衝撃を受け止める靴は、底の厚い、衝撃吸収性のよいものを選びましょう。レース用にスピードを追求したシューズなどは軽くてよいのですが、普段使いでは使わないほうが賢明です。

走るところも、可能であればアスファルトよりも柔らかい、土や芝生の上、もしくはランニングマシン(トレッドミル)を利用します。ランニングマシン上はアスファルトよりもかなり柔らかくできていて関節にやさしい場所です。

下り坂は飛ばさず、ゆっくり走るようにしましょう。ジグザグ走行をすれば傾斜をゆるくすることができます。ただし、車や自転車など周りの交通状況に十分気をつけて。

なお、自転車や水泳などの運動なら、関節への負担が極めて小さく、ローインパクトな運動になります。ハイインパクトなジョギングだけでなく、別のローインパクトな運動に一部切り替えれば関節の負担をそれだけ減らせます。

また、痛みがあれば絶対に無理をしない。

痛みの出ない頻度、強度、量で行う。ジョギングをこれから始めるという人はいきなり長距離を走らずに、短い距離、ゆっくりしたスピードから始めて徐々に関節(だけではありませんが)を慣らしていく、といった気遣いもとても重要です。

痛みがあれば絶対に無理をしない(写真提供:Photo AC)