5をかけた年収に対してどう思うか

Q. 5を掛けた新しい「理想の年収」についてどう考えますか?

さらに30~60秒以上の時間をとって、新しい理想の年収について思考するときに自分がどう感じているかを意識し、その感情を抱いている間に他にどんな考えが頭に浮かぶか確かめてください。

『考えすぎない練習』(著:ジョセフ・グエン、翻訳:矢島 麻里子/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

これらの作業を行うまで先へ進んではいけません。

オーケーです。それでは、最初に戻って何が起きたか検証してみましょう。

1年で稼いでみたい理想の金額に関する最初の質問をしてから数秒以内に、あなたの頭には答えが浮かびました。それは「考え」です。その考えがいかに素早く自然に浮かんできたかに注目しましょう。

答えが頭に浮かんだ後、私はあなたに自分の答えについて「考える」ようお伝えしました。自分の答えについて考えるよう私が伝えたとき、何が起きましたか?

あなたが大半の人と同じであれば、その答えについて考え始めたとたん、ジェットコースターのような激しい変化を経験したはずです。5を掛けた「新しい年収」について考えたときも同じでしょう。

「そんな大金を稼げるわけがない」
「家族の誰もそんな金額は稼いでいない」
「そんな大金を稼ぐ方法もわからない」
「そんな大金を欲しがるなんて愚かだし、そんなに稼いだら強欲になる」

――あなたはそんなふうに考えていたかもしれません。

こうした考えについてあなたが思考したときに、どう感じていたかに注目してください。

あまり良い気分ではなかったはずですが、それでも構いません。

これが、「考え」と「思考」の違いを示す典型的な例です。