「快」

脳、特に元気を司る前頭葉は新しい刺激や「快」を得られる体験で活性化します。ガマンや節制を強いられるストイックな暮らしには、刺激も喜びも快もありません。

誰かと一緒に暮らしていたら、やりたいことをせず、ガマンしたまま、ヨボヨボの老人になっていくだけです。そんな晩年では必ず後悔します。

死ぬまでには、まだ20年、30年。あるいはそれ以上の時間が残されています。

たとえ1~2年早く死ぬことになっても、残りの人生、自分の好きなように生活できたほうが、よほど健康にいいのです。

ましてや、ガマンばかりして、うつ病になって、自殺でもしようものなら、寿命はそこで一気に止まってしまうのです。

健康で安らかに暮らしていくためには、ストレスを取り除くことが大前提です。

ひとりへの恐れは誰にでもあると思いますが「好きなように生きたい」「煩わしい人間関係から自由になりたい」「ありのままの自分でいたい」という願望を叶えることが、健康への最大の投資になるのです。

※本稿は、『死ぬまでひとり暮らし ─ 死ぬときに後悔しないために読む本』(興陽館)の一部を再編集したものです。


死ぬまでひとり暮らし ─ 死ぬときに後悔しないために読む本』(著:和田秀樹/興陽館)

お金は自分で使い切れ。
恋愛やセックスは好きなだけやればいい。
毎日ラーメン食べて死んだら本望。
このまま自分の人生が終わっていいのか。
みんなどうせ死ぬんだから、人生を最後まで楽しみつくす。
あなたの後半人生を前向きに生きる本。