ひとつ購入したら、ひとつ捨てる
片づけが苦手な夫のものも、「これ、いる?」と尋ねながら手早く選別。夫は、気に入った衣類を「ダイエットしたら、また着る」と言い張ったが、雅美さんの「いつ痩せられるかわからない。現状でサイズの合わないものは捨てましょうよ」という提案に渋々応じた。
ただ、長らく触っていなかったギターや釣り道具は、「また楽しみたい」というので保存。もうひとつ、結婚以来保管していた給与明細も、「いつか眺めて過去を噛み締めたいから、とっておいて」と言われ、了解したという。
「3ヵ月間の工事の末、新居が完成。でも、ウォークインクローゼットやスライド式食器棚など作りつけ収納を増やしたのに、また『捨てたいもの』が出てきてしまったんです!」
置いてみるとインテリアにそぐわない雑貨や絵画、棚に入りきらなかった食器を知人に譲ったり、実家で使うために送ったりして、ようやく快適な空間になったという。
「『ひとつ購入したら、ひとつ捨てる』を守って、あと20年間、最後まで心地よい暮らしをここで送れたら、と思っています」