「爆発的な勢い」とは
それでは、子どもがことばを話せるようになっていくときの“爆発的な勢い”とはどれだけのものなのでしょうか。ざっと子どもの言語発達の過程を追ってみましょう。
子どもが初めて単語らしきものを言うのは、1歳の誕生日の頃です。
子どもの話す単語は、「マンマ」や「ブーブ」など、子どもにとって言いやすい音のかたちをしていることがほとんどで、「ゴハン」や「ジドウシャ」など、大人がふだん使う単語をそのまま口にするのは、むしろまれです。
大人が使うのと違う音のかたちをしていても、「この子は自動車を見るといつも『ブーブ』と言うな」というように、子どもがその音をどういう意味で使っているかがわかる、そんなことばが出てくるのがこの頃なのです。