男性の更年期症状は自覚しにくく、「うつ病」と似ている

「以前よりも仕事のパフォーマンスが下がってきた」「何事に対しても意欲がわかない」ことに悩む中高年男性の方は、少なくないのではないでしょうか。そしてこれらは、うつ病と間違えやすい症状です。実際、うつ病だと思って受診し、原因を探っていくと男性更年期だったというケースもあります。

というのも、テストステロンは別名「社会性ホルモン」と呼ばれます。一部の研究では、テストステロンの分泌量が多い男性ほど行動力があり、仕事ができるという説がとなえられています。

しかし、繰り返しますが、テストステロンの分泌量は年齢に応じて誰でも低下していきます。その結果、憂うつな気分になったり、やる気が出なくなったりするのです。もともとテストステロンの量が多く、バリバリ働けていた人ほど、分泌量低下の影響を受けやすいといわれています。

女性の場合はイライラしたり落ち込んだりと、メンタルに波ができることがありますが、男性の場合は、うつ病のように気持ちがダウンしてしまうのです。

テストステロンの分泌量は、血液検査によってわかります。少なかった場合、ホルモンを補充する治療や漢方薬を使った治療を受けることができます。心当たりがある方は、ぜひ一度、受診してみてください。

ちなみに男性の更年期症状は、泌尿器科が専門です。ただし、ここで紹介した症状は、甲状腺ホルモンなどほかのホルモンの分泌量低下でも起こるので、まずはお近くの内科を受診してみてもいいでしょう。

また、意欲の低下などはうつ病と間違えやすい症状なので、先にメンタルクリニックを受診し、診断の結果、医師が更年期症状の可能性があると判断した場合、泌尿器科をおとずれるようにしましょう。

※本稿は、『最新予防医学でここまでわかった 50歳からの病気にならない最強の食生活』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。


最新予防医学でここまでわかった 50歳からの病気にならない最強の食生活』(著:森勇磨/主婦の友社)

病気になりたくなければ、食べ物と習慣を変えるべき。

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つらい更年期の症状を改善し、その後の健康寿命を延ばすために大切な50歳からの食事と習慣について、「食べ物」の選び方と「食べ方」を中心に指南する。