客席降りがあると知った時、私には向いてない!やばい!と思って、いろんな後悔が重なって大変なことになったらどうしようと不安で仕方がなかったけれど、千秋楽の後、私はなんだかとても爽やかな気持ちで、それが本当によかったです。それはもちろん舞台の人が素敵で、大好きな人がすばらしかったから、というのが第一なんだけれど。私も私に嘘をつかずに、私でい続けられたから。多分それはすごくよかった。多分それはかなり、私も頑張ったんじゃないかなって思います。私、えらいぞ!

 大袈裟だけど、私からすると大袈裟ではありません。自分の「好き」周辺の全ての感情を誇れるようにいることは、とても困難な道であり、でも私はそれを選びたいです。客席降りはかなりの、人生修行でありました。