鉄壁の守り
一方で心情を吐露するような部分もドキュメントなんだから
こういうシーン必要でしょ、って思ってやっているところがあった。
そのために自分にとって不利益であろうと差し出してしまう。
自覚しているのだがなかなか直せない私の弱点の一つだ。
なので監督が警戒姿勢で現れ、好きなように振る舞いつつも
NHKのカメラの前でほとんど心を開かないままに終わったのを見てひっくり返ってしまった。
なんだこれー!
なんと言う鉄壁の守り。
4年半も取材に来てくれていたスタッフさんならもう少し打ち解けてもいいんじゃないの。
と、思った程に何も話していなくて驚いた。
正直ちょっと申し訳なくも思ってしまった。
いや、思う必要はないんだけど。
それは私のスタンスであって監督はそうではないのだから。
解禁できない情報があったり、自分1人の仕事じゃない分もし何かを漏らしてしまうと
大変だという状況というのも少しあったかもしれないが
どんな時でも監督はブレずに自分のスタンスを守る。
それでその場の空気が悪くなろうと、番組を見た人がどう思おうと
要求されても言いたくないことは言わないし、やりたくないことはやらない。
何故なら仕事を真剣にしている状況を取材に来ているからだ。
やりたくないことはやらなきゃいい、偉そうに言うほどのことでもない。
そんなの当たり前だという方もいるかもしれないけど
それは結構難しいことだと解説させてもらいたい。