宿は立地のよさを優先して、駅前や繁華街の近くに立つ新しいホテルに泊まります。慣れない土地ですから、食事を終えてホテルまで安全に帰れることも重要。遅くても21時までには部屋に戻るようにしています。

食を楽しむためには、市場や道の駅、デパ地下での旬の食材や調味料探しも欠かせません。味噌や醤油、酢などは特に地域色が強く出るため、おもしろいですよ。先日も盛岡朝市に行き、手作りのお味噌汁を飲んできたところです。

「食べたことない山菜だ!」「山形のラ・フランスも買わなきゃ」、そんなふうに見てまわっていると、3~4時間なんてあっという間。家族には多少のわがままを許してもらえても、友だちと一緒ではさすがにできませんよね(笑)。ひとりでよかった、と思える瞬間です。それに市場やデパ地下は、女性ひとりでも浮かない場所ですからおすすめです。

私はいつも、お箸とスプーン、小さなナイフとワインオープナーを旅のバッグに忍ばせています。街を巡りながら購入した惣菜やお菓子、果物をホテルの部屋で食べることもよくあるからです。

初めてひとりで訪れた京都では、緊張しすぎて店に入れず、鯖寿司をテイクアウトしてホテルで食べたのがいい思い出(笑)。旅に慣れてきた今でも、食べてみたかった老舗のお弁当に、ワインとデザートまで買い込んで、部屋でゆっくり楽しむ日もあります。