「お姉ちゃん・お兄ちゃんでしょ」と言われると…

親としては上の子も下の子も平等に愛情をかけようと思うのですが、実際手がかかるのは幼い方ですから、つい上の子には甘えてしまうこともあるでしょう。

「お姉ちゃんなんだから自分でやって」「お兄ちゃんなんだから妹に意地悪しちゃダメでしょ」「お姉ちゃんなんだから弟に譲ってあげて」「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」

そんなふうに「お姉ちゃんなんだから」「お兄ちゃんでしょ」という言葉をかけられた人は、少なくないのではないでしょうか?

こうして、長男・長女は自分が望むことを我慢して、わがままを言わなくなります。

その結果、「自分がほしいものがわからない」という状態になりやすく、「親が喜びそうなものをほしがる」という、いじらしさを見せることもあります。

この心理が定着すると、親が望むような人生を歩む人が多くなり、大人になってから「自分の人生を生きられていない」とカウンセリングに来られる方も多いのです。

ともすると、人生の問題は親子関係にあると捉えがちなのですが、実は弟妹の存在が大きく影響していることがおわかりになると思います。