ハフハフ、プリプリ、じゅわ~、ゴクゴク
酒は78℃ほどで沸騰し、蒸発し始めますが、油は100℃以上の高温になる。
そして、油には保温効果があるので熱が逃げにくい。
こうして、効率よくエビに火を通すというわけです。
強めの火加減で、一気に短時間で蒸し上げたら完成。
手早くザッと器に盛ったら、湯気がボワ~と立ち上がります。
黒コショウをガリッとふって、ビールをプシュッ。
ハフハフ、プリプリ、じゅわ~、ゴクゴク。
「蒸し汁の旨味をまとったもやしも、リッチな味に変身してるぞ」
『孤独のグルメ』の五郎さんばりに心の声が漏れてしまいました。
これはもう、熱々を夢中で食べるのが似合います!
『ごはんに化ける ズルイおつまみ』
(著:藤岡操/EDITORS)発売中!
コロナ禍のいま、自宅で楽しむおつまみの本が人気です。
私は飲むけれどパートナーは飲まないというケースや、お酒を嗜む夫婦のほかに子どもがいるケースも少なくはありません。
そこで、ワインのおつまみだけど、ちょっとしたアレンジで晩御飯のおかずにもなる! 1品つくれば家族みんなで楽しめるそんなレシピを集めました。
難しいことも面倒なこともなし。身近な食材と調味料の組み合わせだけで、楽しみはうんと広がります。どこで売っているのか分からないおしゃれ過ぎる食材も使用していません。食材も、料理の工程も少ないものばかりです。
揚げ物を食べたいけれど衣の準備が面倒……ならば、春巻きの皮を使ってパリッと焼こう!
冷蔵庫に肉も魚もない……ならば、ゆで卵と粉チーズでご馳走にしちゃおう!
和風の煮物とワインを合わせたい……ならばオリーブオイルと黒コショウをかけるだけで相性抜群に!
そんな気楽な発想で、ワインと一緒の晩ごはんを自由にのびのび楽しみませんか?
版型はコロンとした正方形に近い可愛いかたち。簡単な工程なので、本と睨めっこする必要はありません。いつまでも手元に置いておきたい、パラパラ眺めるだけで楽しくなれるそんなレシピ本です。