次に栄養バランス、漢方薬の力を借りる手も

睡眠に加えて、栄養バランスのよい食事と運動も欠かせません。

「栄養価の高い旬のものを積極的に食卓に取り入れて。食事で蓄えたエネルギーが全身をめぐることで腎気が充実します。血流を促すために、少しでも体を動かしましょう」

こうした養生を心がけても調子がすぐれないときは、漢方薬の助けを借りてみて、と森先生はすすめます。

「西洋医学の薬は基本的に病気の治療が目的ですが、漢方薬は、環境の変化や加齢による不調を整えるのも得意。気軽に取り入れてみたい人は、まずはドラッグストアなどで薬剤師に相談し、市販の漢方薬を試してみるといいでしょう。季節特有の症状に合った漢方薬を処方してくれます」

次回からは、3つの養生のコツをさらに詳しく紹介します。

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