問題のメリットに気づいても責めないで

またこの二次利得の話を例に出して、

「いつまで問題を盾にして、メリットにしがみついているのだ!」
「あなたの問題が解決できないのは、それをもっていると楽だからだ!」
「早く手放すと決めなさい!」

(写真提供:Photo AC)

このように、相手を責めるようなことを言う人もいるようです。

それはまったくのお門違いです。

誰でも問題は早く解決したいし、手放したいからこそ悩み苦しんでいるのです。

それでも、心が無意識の領域で一生懸命バランスをとろうとした結果、いまの問題を抱えてしまっている状況があるのです。

「問題のメリットを手放せないお前が悪い」「あなたが弱いからだ」など、そういう表面的な根性論を持ち出すのは、人間の心の素晴らしい働き、がんばりを無視した非常に短絡的な考え方です。

問題のメリットに気づいても、相手を責めたり、自分を責めたりすることはけっしてしないでください。

あなたの心は、現時点でできるベストを尽くしてくれています。

それを忘れないでくださいね。