(写真提供:Photo AC)
「今日何を着たらいいか分からない」「似合う服と着たい服が違う」…。一年3セットの服を着回す「制服化」を提唱する人気スタイリスト・あきやあさみさんの元には、このようなお悩みが毎日のように届くそう。そこで今回は、「なりたい自分」に近づける服の選び方を、自著『「一セットの服」で自分を好きになる』から、一部引用、再編集してお届けします。

制服化の土台は「服」じゃない

制服化するときに気をつけなければいけないことがあります。それは「服」を先に買ってはいけないということ。

制服化の土台となるのは、服ではありません!

驚いた方もいらっしゃることでしょう。でもみなさん、こんな経験はありませんか?

・かわいい! と思ってワンピースを買ったけれど、それに合う靴を持っていなくてなんだかコーディネートがチグハグ。結局一回も着ないまま、数年経ってしまった。

・試着して「これが似合うな」と思った服を着ているけれど、全身鏡を見たときに「あれ? 服とバッグが合っていないかも?」と違和感を抱いてしまう。

・直感で「好き」と思う服を買っては、「なんか違うな?」と感じて手放しての繰り返し。そういえば、靴とバッグとアクセサリーは人からのお下がりやもらい物が多くって、真剣に選んで買ったことがないかもしれない。

こんな風に、「服」は選んで買っていても、「靴とバッグとアクセサリー」は後回しにしていたな……という方がたくさんいるのです。

実は、私もこの「小物選び」をおざなりにしていた時期がありました。好きな服を買っても、靴やバッグとの組み合わせが上手くいかず、結局クローゼットに眠ったまま。そのときは「なぜ好きな服を着ていても満足できないのだろう?」とぐるぐる考えていました。

そこで、最初に「靴」から真剣に選んでみたところ、全身のバランスが取れるようになり、この悩みがすんなりと解消されたのでした。