病院へ行く習慣がついてよかった

今回の経験を通して、40代以上の女性にお伝えしたいのは、「不調を感じたら、すぐに病院へ!」ということです。

インターネット上で闘病記を連載していたときに読者の方たちからメールをいただいたのですが、「子どもの具合が悪いとすぐに病院に連れて行くのに、自分の不調は二の次になる」という女性のなんと多いことか。主婦が病気で休むと家庭が回らなくなるからという心配はわかるのですが、それってとても危険です。

私が言うのもなんですが、自己判断で「更年期のせい」「老化のせい」と思い込むのは大間違い。不調を感じたらとにかくすぐに病院へ行くべきです。何もせず放置するのは本当に怖い。私も、もしあのとき人がいない場所で倒れていたら、間違いなく突然死していただろうと思っています。

とはいえ、それもこれも私自身が痛い目にあったからこそわかったことなんですよね。私と同じくフリーランスの物書きの夫に、いくら口を酸っぱくして注意しても、多少の不調くらいでは病院に行かないし、夜中にパンを食べたりして不健康な生活を続けていますから。(笑)

倒れたときはしんどかったけれど、そのおかげで定期的に病院に行く習慣が身についたのはとてもよかったと感じています。年齢とともに体は衰えていく一方ですから、あちこちに不具合が生じてくるのは仕方ないこと。

私は現在、3ヵ月に1回、病院で血液検査と尿検査をしているため、何か体に異常があってもすぐに発見してもらえるという安心感もあり、心強く思っています。

とりあえず、親が生きているうちは元気でいたい。これからは、血圧が上がらないようにできるだけストレスを溜めない生活を心がけ、「何事も無理せず」をモットーに。

あのとき死にかけて、命には限りがあるのだと身をもって実感したからこそ、残された人生を悔いなく過ごしていきたいと思います。