助け合える社会を目指し頑張っている人に拍手を

第2部は、2022年から始まった樋口恵子賞の第2回授賞式。壇上で「ヨタヘロぶりをみなさまにお見せして、同情を買おうとしております」と挨拶したところ、会場からどっと笑いが起きました。

今回は54件の応募があり、選考委員の検討を経て4団体が受賞。ささやかな賞金を贈りました。空き家を利用して多世代が幸せに暮らせるよう、広島県尾道市で活動する「一般社団法人 UME(ゆめ)プロジェクト」、東京都世田谷区で「おひとりさま」の孤立を防ぐイベントを開催する「砧むら おばちゃん会議」、排泄の悩みをサポートする「NPO法人 日本コンチネンス協会」、利用者本位の介護サービスの実現のために活動する「NPO法人 介護保険市民オンブズマン機構大阪」。

いずれもユニークで、地に足がついた活動です。

世の中には、この社会を少しでも住みやすくするため、善意の活動をしている人たちがたくさんいます。そういう方々が、お互いにささやかな市民であることを認識し合い、認め合おうじゃないか。助け合いのできる社会にするため、他人のファインプレーに「やったね!」と拍手する。そんな気持ちで始まったのが樋口恵子賞です。

なにせヨタヘロの身ですから、たいした仕事はできません。でも、これから先を生きる方を元気づけるため、「頑張ってくれ〜!」とエールを送ることはできます。残された人生、それが私の使命であり、生きがいにもなっています。