(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
中高年がキャリアや健康などの不安に陥りやすくなってしまう「ミッドライフクライシス(中年の危機)」という言葉が、近年話題になっています。このような中年期特有のモヤモヤ感を「40歳の壁」と表現しているのは、音声メディア「Voicy」のトップパーソナリティとして活躍しながら、ヨガスタジオやスキンケアブランドの代表も務める「ワーママはる」こと尾石晴さん。今回は、尾石さんが「40歳の壁」を越えて自分らしく生きるための方法をまとめた著書『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』から、一部ご紹介します。

「小1の壁」の実体

2019年、私は新卒で入社した外資系企業で勤続15年目、ワーキングマザー歴6年目になっていました。

当時3歳になった次男はオムツがほぼ外れ、長男も小学校に上がりました。

「そろそろ仕事にギアを入れるタイミングかも」と思っていた矢先にドーンと来たのが、いわゆる「小1の壁」。

「小1の壁」とは、「子どもが小学校に上がると保育園時代に比べて、仕事と子育ての両立が困難になること」を指します。

保育園時代と違い、延長保育や土曜保育はなくなり、夏休みなど長期休みのフォローも必要になる。

また、小1までには多くの企業の時短勤務が終了。

かといって、子どもが小学生になった途端に何でもできるようになるわけではないため、心配は尽きない……。

共働き家庭の多くは、この「小1の壁」にぶつかります。

まさに、当時の私もバッチリ直面していました。