「投機」で儲け続けることはプロでも難しい

株を安い時に買い、高い時に売れば当然儲もうかり、場合によっては莫大な金額を得ることができるかもしれません。

ただ、このような取引は博打のようなものですし、儲け続けることは投資のプロでもとても難しいものです。

プロが世界の経済状況を把握し、企業情報をつかみ、それでもうまくいくかわからない。
素人がまぐれで儲かることはあっても、安定して儲けるのは無理だと考えてください。
 

『50歳から成功する長期投資 65歳でプラス3000万円』(著:澤上龍/幻冬舎)

また、企業側から見ても投機的な株の売買は好ましくありません。

株価の乱高下は企業イメージを損ねますし、もし多くの株が、いわゆるハゲタカファンドのような集団に買われたとしたらどうなるでしょう。

そこまで極端ではなくても、秒単位で変わる株主にオーナー意識はまったくなく、儲けばかりに目が行きます。

すると企業側も自ずと短期での成績を求められるようになってしまうのです。