源典侍の話

『源氏物語』の「紅葉賀」の巻に源典侍という年配(57、8歳)の女性が出てきます。

彼女は「典侍」ですから桐壺帝に仕える女官のNo.2。

もちろん、典侍の中には帝の寵愛を受けて子をなす人もいます。源典侍は修理太夫という長年の恋人がいて、40も年の離れた光の君ともまぐわう。

まあ、彼女のような人が普通にいるのが、平安時代の後宮なんでしょうね。


「失敗」の日本史』(著:本郷和人/中公新書ラクレ)

出版業界で続く「日本史」ブーム。書籍も数多く刊行され、今や書店の一角を占めるまでに。そのブームのきっかけの一つが、東京大学史料編纂所・本郷和人先生が手掛けた著書の数々なのは間違いない。今回その本郷先生が「日本史×失敗」をテーマにした新刊を刊行! 元寇の原因は完全に鎌倉幕府側にあった? 生涯のライバル謙信、信玄共に跡取り問題でしくじったのはなぜ? 光秀重用は信長の失敗だったと言える? あの時、氏康が秀吉に頭を下げられていたならば? 日本史を彩る英雄たちの「失敗」を検証しつつ、そこからの学び、もしくは「もし成功していたら」という“if"を展開。失敗の中にこそ、豊かな"学び"はある!