輸入ばかりしている日本

森永 そうなると当然輸出に回す食料が減り、値段が上がるので、輸入ばかりしている日本が一番被害を受ける。

いまさかんに危機感が煽(あお)られている「有事」には、これと同じことが、より極端なかたちで起きるのです。

『国民は知らない「食料危機」と「財務省」の不適切な関係』(著:鈴木宣弘・森永卓郎/講談社)

鈴木 森永先生のおっしゃる通りです。

世界中の国が、食料を外国に売っている場合じゃないと、輸出規制に走っています。その結果、食料価格が上昇し、簡単に買えなくなりつつある。

値段が上がるだけでは済まず、いずれは輸出してくれなくなることも考えられます。