(写真提供:Photo AC)
<ひとり言>というと、「自分の世界に入り込んでいるみたい」「なんだか地味で暗い感じ」など、あまり良い印象を持たない方もいるのではないでしょうか。しかし、脳内科医の加藤俊徳先生は「ひとり言には脳を覚醒させ、眠っていた能力を伸ばす力がある!」と断言しています。そこで今回は、加藤先生の著書『なぜうまくいく人は「ひとり言」が多いのか?』より、脳科学的な視点から<ひとり言のメカニズム>を一部ご紹介します。

「難しい言葉」よりも、「親近感のある言葉」を使う

以前、こんな実験をしたことがあります。

被験者がさまざまな単語を聞いたとき、脳がどのように反応するかを調べたのです。

すると、面白い結果になりました。

みなさんは「ライオン」や「ネコ」という言葉を聞いたときと、「三角形」や「四角形」という言葉を聞いたときの、どちらの方が脳が活性化すると思いますか?

答えは、「ライオン」や「ネコ」という言葉の方が、脳が活性化したのです。

両者の違いは何でしょうか?

「ライオン」や「ネコ」はいうまでもなく動物であり、その鳴き声や姿かたち、動きなどが連想しやすいものです。

一方の「三角形」や「四角形」は、より概念的な言葉です。

鳴き声のような付随した情報もありません。

私としては、概念的な言葉や難しい言葉の方が、それを理解しようとして脳がより働くのではないかと考えていましたが、見事に外れてしまいました。

他にも、さまざまな言葉で実験を繰り返しましたが、結果は同じでした。