より脳を活性化しやすいひとり言

このことから、脳を活性化させるひとり言と、そうでないひとり言の違いも見いだせると思います。

つまり、日常的で親近感があり、連想が広がりやすいひとり言の方が、より脳を活性化しやすいということです。

『なぜうまくいく人は「ひとり言」が多いのか?』(著:加藤俊徳/クロスメディア・パブリッシング)

たとえば、「昨今の情報社会は間違っている!」と嘆くよりも、「スマホばかりいじっていては、人間がダメになるよね」と、より具体的に問題点を提起する言葉でつぶやく方が、脳はより活性化するわけです。

スマホの話であれば、以下のように思考がどんどん広がっていきます。

「だって、スマホばかり見ていたら、他人との直の会話が減ってしまうでしょう」

「スマホで調べるから、人から聞かなくてもいいとなるし……」

「自分の周りに、もっと関心を向けるべきでは?」

といった具合に、思考を深めていくことができるのです。

ひとり言は、できるだけ簡単で、身近な言葉で話すようにしましょう。

その方が、脳はより活性化するわけです。