コレステロールを摂ると血管が丈夫になる

コレステロールは多いほうが血管が丈夫になる、ということは「脳出血が減った」という事実からもわかります。

第二次世界大戦が終わる頃まで、日本人の死因の第一位は結核でした。
映画やドラマなどで元気な若者が血を吐き、療養するシーンが描かれますね。

原因は結核菌による感染です。
有効な治療薬がなく、空気のよい場所で療養し、栄養を摂ることくらいしか対策はありませんでした。

コレステロールは下げるな』(著:和田秀樹/幻冬舎)

しかし戦後、結核で死ぬ人だけでなく結核になる人も激減しました。
米軍の救援物資、特に脱脂粉乳によって栄養状態が改善したからです。

1943年に開発された、ストレプトマイシンという抗生物質のおかげと思いこまされている人もいるでしょうか。

これはあくまで治療薬であって、結核になる人は減らせません。
いずれにせよ、結核で亡くなる人は激減しました。