健康で長生きしている人は「タンパク質」を摂っている?(写真提供:Photo AC)

健康診断の結果などを見て「コレステロール値を下げないと病気になる」と言われてきた人も多いのではないでしょうか?しかし現在、厚生労働省のサイトによれば「食事中のコレステロールの上限値については専門家の間で決着がついておらず、現行の厚生労働省『日本人の食事摂取基準』では、食事中のコレステロールについては上限値を設けていない」とのこと。実際「コレステロール値は高めのほうが、元気で長生きしやすい」と主張するのが医師・和田秀樹先生です。今回は先生の新刊『コレステロールは下げるな』より抜粋して、人生中盤から楽しく健やかに生きるためのポイントを紹介します。

「百寿者」の研究が明かした実際に長生きする人の食卓とは

柴田博先生は、100歳を超える<百寿者>の研究で知られる医師です。

柴田先生が、オリジナルの研究を始めたのは1972年。
今から50年も前ですから、その先進性には驚くばかりです。
世界の老年学に先駆けた、偉業と言えます。

今では百寿者は日本全国で9万人を超えました。
しかし、当時は500名ほどだったそうです。

その中から105人を 選び、北海道から沖縄までの全都道府県を、家庭訪問しました。

柴田先生は医師ですが、他にも栄養学者、社会学者、心理学者など、幅広い角度からの研究が可能な体制で臨まれたと伺いました。

「コレステロールは下げるな」本文より

研究の開始から10年が経ち、百寿者も1000人を超えています。
比較の対象は「全国の20歳以上」で国民健康・栄養調査から割り出した数値です。

注目すべきは「魚介、肉、大豆製品、卵」の多さで、柴田先生によれば「たんぱく質の摂取量が多かったが、とくに動物性たんぱく質の多さが印象的だった」 と言います。

朝昼夜の食事の2回以上に、魚か肉か卵かのたんぱく質を摂っているわけです。
同時に、緑黄色野菜も、毎日食べている人が多いことがわかります。
牛乳や油料理は、若い世代とほぼ同じくらい。

つまり、若い世代よりよく食べている、ということがわかるのです。
「よく食べる高齢者ほど元気」と、私は何度も自著の中で指摘してきましたが、それはこの百寿者の実態調査からもわかります。