コレステロールを摂ると動脈硬化も起こりにくい
コレステロール値が高いと動脈硬化が進む、と多くの人は思っています。
本当はそれも常識のウソなのですが、ウソが広まった背景には、イメージによる勘違いがあると、私は思っています。
「コレステロールが多いと、それが動脈に沈着して、血管内がどんどんぶ厚くなって、血管を塞(ふさ)いでしまう」という勘違いです。
イメージしやすく、本などでもよく似たような説明がされるので、信じてしまう人が多かったのでしょう。
しかし、コレステロール犯人説が間違いであることは、実態調査を見ても明らかです。
10年間でコレステロール値が高まったのと同時に、脳梗塞が減っているのがわかります。
秋田は顕著ですが、全国で同じ傾向が見られるのです。
※本稿は『コレステロールは下げるな』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。
『コレステロールは下げるな』(著:和田秀樹/幻冬舎)
・コレステロールが十分にあると血管が丈夫になる!
・コレステロールを下げるとがんやうつになりやすい!
・悪玉コレステロールは〝悪者〟じゃない!
コレステロール値を下げないと、動脈硬化、脳卒中を招くと医者に脅かされる患者も多いが、正常値まで下げることで本当に健康になれるのだろうか? 本書ではコレステロール値は高めのほうが、元気で長生きし、健康寿命も伸びるという驚きのデータが明らかにされる。人生中盤から楽しく健やかに生きるために必読の一冊。