(写真提供:Photo AC)
2019年に大きな話題となった<老後2000万円問題>や昨今の経済不安から、「投資を始めたいけど、なんだか難しそう…」と考えている方も多いのではないでしょうか。そんななか「投資は『よくわからない、得体の知れないもの』だから不安なだけ。だったらそれを取り除けばいい。」と話すのは、投資の学び舎「トウシナビ」代表・櫻井かすみさん。そこで今回は、櫻井さんの著書『投資への不安や抵抗が面白いほど消える本: 投資詐欺被害、貯金ゼロ、無職、離婚ありの「お金超恐怖症」の貧乏ママだった私でも今は純資産1億に到達!』から「ゴールド投資」について解説します。

ゴールドがこれからも値上がりしそうな理由

昨今、ゴールド(金<きん>)投資に注目が集まっています。

その証拠に国内のゴールドの価格は、2024年に過去最高値を更新しました。1gあたり1万円を超え、ここ25年弱で価格は9倍まで上がっています(下図)。

金の価格の推移<『投資への不安や抵抗が面白いほど消える本: 投資詐欺被害、貯金ゼロ、無職、離婚ありの「お金超恐怖症」の貧乏ママだった私でも今は純資産1億に到達!』より>

さらに、10年〜20年後の長期的な視点で見ると、ゴールドの価格は今後も上昇し続ける可能性が高いともいわれています。

なぜゴールドは、そこまで値上がりしているのか。そして今後も成長が予測されているのか。

その秘密を、ゴールドだからこそ持つ5つの特徴から探っていくことにします。

【特徴 その1】埋蔵量に限りがある

ゴールドは世界中でその価値が通用すると同時に、有限という特性を持つ資産でもあります。

既に採掘されているゴールドは19万トンほどで、まだ採掘されていない残りは5万トンほどと推測されています。

現在ゴールドは年間3000トンベースで採掘されていますが、このままのペースで採掘されると20年未満で枯渇するという計算になります(*参考:米国地質調査所〈USGS〉「Mineral Commodity Summaries2023」)