マルイチ内部の有人調査

注目されたマルイチ内部には果たして、どれほど多くの戦没者が眠っているのか。

実際に遺骨収集団員らが内部に入る調査は、火山活動による猛烈な地熱に阻まれた。壕内の温度は、高い所で70度に達していた。

<『硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ』より>

そして危惧された事態が2016年に起きた。

内部を調査中の自衛隊員が熱風を浴びて重度のやけどを負ったのだ。

これにより有人調査は中断となった。以後の1年間は、冷風を送る装置を使って、内部の温度を下げる作業が繰り返された。

そして翌2017年、内部に収集団員が入ったところ2体が壕の底から出土した。

この成果は、滑走路下での画期的発見として首相官邸での会議で報告された。

遺骨はさらに翌2018年にも2体が発見された。