大地主だからこそ、対策しなければ…
ここがつらいよ地主
地主の中には資産が多くあるけど、定期的な収入があまりないことがしばしばあります。
例えば都心の土地を複数持っているが、実家が建っていたり、駐車場として貸しているというケースです。この場合、土地の資産(価値)としては数億円に及びますが、収入は微々たるものとなるため、通常はアパート建築する等して収入を増やすことが多いです。こういった土地の運用方法に関するご相談は弊社の得意分野なので、賃貸需要などを分析のうえ、問題なければ「経済的観点からはアパート建築した方がいいですよ」とアドバイスするのですが、「アパート建築するのに借金をしたくない」だったり、「変化したくない」人も一定数いらっしゃり、結局そのままにしている地主様も……。
※これらはお客様から許可を得ており、弊社お客様の話を勝手に他に漏らすことはありませんので、ご安心ください。
こういった方を見ていると、まだまだ私は未熟だなと感じさせられます。子どもの頃は海賊王に憧れていましたが、今は大地主に憧れながら仕事をしています。
結論:大地主の家系でも、何もしなければ土地は売る羽目になる。
要点(1)
相続税は累進課税制度。
要点(2)
大地主はアパートを建築したりして相続税対策している。
要点(3)
特権を濫用する地主もいれば、心に余裕を持った地主もいる。
※本稿は、『悪魔の不動産鑑定』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
※今回のYouTubeページはこちら→「俺の親父が大地主」
『悪魔の不動産鑑定』(著:中瀬桃太郎、泰道征憲/クロスメディア・パブリッシング)
本書は主に100万回視聴以上のものを中心にまとめ、私たちにとって身近な不動産問題がいかに「怪しく」、一方でいかに「魅力的」かを伝えていく構成だ。巷にあふれる不動産情報はいいかげんなものが多い。プロと一般人ではもっている情報量、アクセスできる情報源がまったく違うので、ほとんどの人々は不動産問題については、プロの言いなりになるしかない。そこで「悪魔の不動産鑑定」という眼をもって、真贋を見極めるべし、なのだ。