(写真:『主役はいつも“私自身” フランス人に学んだ「本当の感性」の磨き方』より)
「フランス」と聞くと、「おしゃれな国」「芸術や文化を大切にする国」といったことをイメージする方も多いのではないでしょうか。「フランス人のおしゃれや文化の裏側には、その人だけがもつ『感性(センス)=物事をとらえる独自のアンテナ』が隠れている」と語るのは、2017年からフランス・リヨンに住み、InstagramやVoicyで「心豊かな暮らし」について発信している日本人のロッコさん。今回は、ロッコさんの著書『主役はいつも“私自身” フランス人に学んだ「本当の感性」の磨き方』から、<人生のクオリティ>が高まるフランス人の言葉を一部ご紹介します。

演じるのをやめる

「役を演じる必要はありません」

近所に小さなチャペルがあり、敷地内の古い家で修道女さんたちが共同生活をしています。

ある日、1人の修道女さんと立ち話をして、「自分らしさの見つけ方」についてアドバイスをいただきました。

「『自分らしさ』からかけ離れているなと感じることがあったら、『今、自分は周りの期待する人物像を演じていないか?』と考えてみましょう」と、彼女は提案します。

演じることを止めることで、「自分らしさ」が生まれる。

「あなただけの魅力を発見できるはずですよ」と優しい笑顔で応援してくれました。

私は子どもが生まれてから、ずっと「母らしさ」を演じる昭和の母親像にとらわれていたのですが、そこから少しずつアップデートしていこうと心に決めました。