(写真提供:Photo AC)
1970年、最高視聴率34パーセントを記録したテレビドラマ『おくさまは18歳』が放送されてから50年以上の時が流れ…。飛鳥役を演じ、昭和芸能界の国民的アイドルとして一世を風靡した岡崎友紀さんは、70歳を迎えました。岡崎さんは、歳を重ねることについて「私ったらほとんどの時間、自分が『老人』ということは忘れているんですよね」と語っていて――。今回は、岡崎さんの45年ぶりの書き下ろし著作『なんたって70歳! ― だから笑顔で生きる』より一部引用、再編集してお届けします。

一点ものの価値ある存在

陽気で、アクティヴで、一日中でも喋っていそうなお気楽キャラに思われる私。

確かに、誰かが目の前にいると、シーンと静寂が続くのがいたたまれず、空気の隙間を埋めたくなってしまうんですよ。

だから、私より喋る人がいる時は、ずーっと黙って、ずーっと聞き役になります。

そう、何時間でも。実は私、黙っているのも得意なんです。誰も周りにいなければ、当然喋らなくてすみます。

絵を描いている時間は、まさしくそういう時間で、自由な孤独を楽しんでいます。

写実的なものから絵本の世界の絵まで、キャンバスに楽しく描いています。ここ数年はiPadも使ったりして、新しい世界を楽しんでいます。

絵を描くことに親しんできたのは、母親の影響が大きかったと思います。

母はアクセサリーデザイナーだったので、我が家にはそのデッサンなどがあり、そういった環境が絵を描くきっかけになったのかもしれません。