恐怖と怒り

トラウマと言えば、私の場合、父が母にひどい暴力をふるっており、幼い時からしょっちゅう恐ろしいDVを目の当たりにしなければならなかったので、相当のトラウマとなっています。

例えば、どんな媒体からの映像でも、暴力シーンは見たくありません。戦う、傷つける、といった画面は目を背けます。

なので、そういうバイオレンス映像を要求する作品には、出演なんてできるはずがありません。

「横暴な男」への恐怖と怒りは、私の心に深く刻み込まれているので、上から目線、横柄な態度、一方的な牽制、命令口調、説教魔、など、自分の弱さを見抜かれまいとする小心者の男たちをゆるすわけにはいきません。

傷つくのは御免ですから、当然セルフディフェンス状態となり、それでも態度を改めない相手には、果敢に攻撃を仕掛けることも厭いません。

とにかく、偉そうなオヤジは大嫌いなのヨ。

※本稿は、『なんたって70歳! ― だから笑顔で生きる』(興陽館)の一部を再編集したものです。

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なんたって70歳! ― だから笑顔で生きる』(著:岡崎友紀/興陽館)

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