(写真提供:Photo AC)
1970年、最高視聴率34パーセントを記録したテレビドラマ『おくさまは18歳』が放送されてから50年以上の時が流れ…。飛鳥役を演じ、昭和芸能界の国民的アイドルとして一世を風靡した岡崎友紀さんは、70歳を迎えました。岡崎さんは、歳を重ねることについて「私ったらほとんどの時間、自分が『老人』ということは忘れているんですよね」と語っていて――。今回は、岡崎さんの45年ぶりの書き下ろし著作『なんたって70歳! ― だから笑顔で生きる』より一部引用、再編集してお届けします。

だまらっしゃい!

8歳の初舞台から始まった私の芸歴ですが、皆さん、どのあたりからご存知でしょうか?

年齢によっては私のことを知らない人もいるでしょうし、もしかするとこの記事のタイトルを見た時に、「たしか昔は18歳だったよなぁ」なんて、青春時代のプレイバックが脳裏をかすめた方、多いかもしれませんね。

齢七十だなんて、ホントかしら? と我ながらビックリです。

こうして70歳になってはいるものの、気分は、若い頃とそう変わりませんし、いくつになろうが、なってみると別に大したもんじゃないんだなぁと言う感じで、なかなか渋めの長老キャラにはなりきれません。

世の中、今でも「劣化」だの「アンチエイジング」だの、私から言わせれば『だまらっしゃい!』なことを言ったり書いたりしていますが、私の若い頃は、もっと女性に対しては失礼でしたね。

例えば「25歳はお肌の曲がり角」だの、「女と畳は新しい方がいい」だの、酷いセクハラが普通にまかり通ってたんですから恐ろしい。

なもんだから、私なんか20代のピチピチの頃に、既におばさん呼ばわりされて、30代じゃ「もう終わりだ」かなんか言われて、40代では順調に婆さん扱いされ、50代以降は言わずもがな……でした。