妃の元気な姿が見られた23年のクリスマス。朝、教会のミサに出かける一家。6月下旬には天皇皇后両陛下が国賓として英国を訪問される
2024年3月、英王室のキャサリン皇太子妃は、自身ががん患者であると発表した。それ以前にSNS上で臆測が広がっていたことを受け、一定の情報を明らかにして家族のプライバシーを守ろうとした妃には、同情と心配の声が寄せられている。チャールズ国王もがん闘病中であり、ヘンリー王子は王室を離脱……。国民から敬愛されたエリザベス女王が22年に死去して以降、王室は文字通り、人手不足に陥っている。このまま国民の王室離れは加速していくのだろうか。

キャサリン妃が闘病を公表した後、それまでの行動を揶揄していた人からは謝罪、世界中からお見舞いの言葉が送られた。弟のジェームズさんがインスタグラムに投稿した文章に、胸が熱くなったという声があがる一方で――

前編よりつづく

ヘンリー王子夫妻は

一方で、物足りなく思えたのが、王室を離脱したヘンリー王子(39歳)とメーガンさん(42歳)のお見舞いだ。

「健康の回復と癒やしを穏やかななかで得られますように」というもので、「通りいっぺん」「穏やかに回復するには、二人の沈黙が一番」などと批判された。

二人は、インタビューや暴露本などで妃にかなりのストレスを与えたのではないかとの指摘もある。

たとえば王室離脱後の21年に出演したオプラ・ウィンフリー氏とのインタビュー番組だ。

ヘンリー王子とメーガンさんは18年に挙式。その衣装合わせの際、「結婚式でフラワーガールは王室の伝統として白いタイツを着用する」とキャサリン妃はメーガンさんに伝えたが、「堅苦しい」「子どもに必要ない」と否定され、泣いてしまった。

しかしインタビューではメーガンさんが、「泣かされたのは私のほう。王室は将来の皇太子妃を守るため私を悪者に仕立てた」と言ってのけた。