(写真提供:Photo AC)
厚生労働省の「令和元年 国民健康・栄養調査」によると、1日の平均睡眠時間は6時間以上7時間未満の割合が最も高かったそう。そのようななか、「一般的な傾向はあくまでも<ヒント>であって、誰にとっても正しい<答え>ではない」と語るのは、高齢者医療の現場に長年携わる精神科医・和田秀樹先生です。そこで今回は、和田先生の新著『60歳からの脳と体が若返るワークブック 最高の健康法が見つかる108実験』から、自分に合う健康法を見つけるための実験を一部ご紹介します。

パートナーと別々に暮らしてみる

幸せなシニアライフを送るうえで、必ずやっておきたいのが、「パートナーとの関係の見直し」です。

個人的には、結婚関係を続けるか否かを考え、別のパートナーとの次の結婚も視野に入れた人生設計の見直しを検討してもいいと思っていますが、少なくとも、子どもが自立したあとの二人だけの生活がはたして楽しいのかどうか、ということは真剣に検証しておくべきでしょう。

そのための実験としておすすめしたいのが、パートナーと少し距離をおいて生活してみることです。

同じ屋根の下で暮らしていても週末だけ別々に過ごすとか、一切顔を合わせないようなかたちで別々に生活してみるなど、いろいろなパターンを試してみて、どれくらいの距離感が自分にとって快適なのかを測ってみてはどうでしょうか。

お互いがそれで幸せになれるのだとしたら、最終的に「熟年離婚」をするという決断に至ったとしても、決して悪いことではないと私は思います。