敵がいるということ

そこでお隣の中国を見てみれば、常に強大な敵と向き合ってきました。

敵の代表は北方の騎馬民族。彼らの襲撃を防ぐために築かれたのが、万里の長城です。

ところが騎馬民族は精強で、長城をものともせずに南下しては土地や人、財産を奪っていく。ときには漢民族の国そのものまで滅ぼしてしまった。

そこで漢民族国家の支配者層は考えます。

強敵に対応するためには、才能の抜擢が不可欠だ。そのために、全国統一のセンター試験を実施することで人材を見つけ、彼らを官僚として国政を担当させよう。そして、その官僚による様々な施策を通じて国を豊かにし、人口を増やして軍隊を強くしよう、と。

そして実際に軍隊を強化し、投入することで、国防を行ったわけです。