平安貴族社会の男女関係
芸術、文化は当然のこと、男性社会での権力関係にも通じた政治力や、明晰な判断力も求められます。
一方、女性の側も、身分や家柄に応じた帝からの愛情を受け入れ、互いの立場を思いやることを、美徳としました。
もっともこれは、あくまで理想の話であって、男性・女性のいずれにしても、愛する人にとって、あくまでただ一人の女性、ただ一人の男性でありたいと思うのは当然でしょう。
帝はそれが許されない立場だったのですが、そのような後宮の男女関係が、源氏のような臣下や、男性貴族社会にも広がっていたわけです。