女優と介護のふたつの仕事どちらも好きで、やりがいがある

介護の現場では、利用者さんが主役で、私は陰のマネジャーみたいな存在です。一方、女優業では、私が表に立つので、もう真逆ですよね。

だからでしょうか、「女優と介護の二足のわらじは、大変でしょう」と聞かれることがよくあります。

『ケアマネ女優の実践ノート』(著:北原佐和子/主婦と生活社)

でも私の中では、結構バランスは取れているのです。どちらも自分にとっては居心地がよく、やりがいがあります。

たとえば午前中に介護の現場に行って、午後からは着物姿で舞台に立つ、なんてこともありました。振り幅が大きすぎですよね(笑)。

体力的にはギリギリでも、メンタルの切り替えは不思議なほどすんなりできて、むしろメリハリを楽しめていました。