自分の内側
いっぽう長い間、“母のせいで”と、暗澹(あんたん)たる思いで過ごしていた私は拍子抜け。
母が精神的に自立していく様子を見て、次第に、母からの依存や支配は“私の内側”が引き起こしたものだったのかもしれないと思うようになりました。
「もっとこうしてくれたら」「ああしてくれたら」私の人生は良くなるのにと、相手が変わってくれることを望んでいましたが、自らが変わらなければいけなかったのです。
自立を促されていたのは、私自身。
子育てや夫婦関係の問題もそう。
すべての問題に対し「どうしてこうなるの?」「私は何も悪くないのに……」と、原因を相手になすりつけていました。私の外側に問題があるのだ、と。
でも、そうやって外側にばかり目がいっているうちは、人生は思うように変わりません。変わりたいなら、自分を変える。これしかないのです。
※本稿は、『先細らない老後のために、50代のうちにすべきこと』(扶桑社)の一部を再編集したものです。
『先細らない老後のために、50代のうちにすべきこと』(著:中道あん/扶桑社)
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