トイレに備える非常用照明はランタンタイプが効果的

トイレを安心して使う上で欠かせないのが照明です。

災害時は停電しますので、トイレも真っ暗になります。窓がなければ、昼間でも暗くて何も見えません。暗いトイレは不安です。

『トイレからはじめる防災ハンドブック 自宅でも避難所でも困らないための知識』(著:加藤篤/学芸出版社)

また、排泄後に上手く拭けたかどうかがわからないだけでなく、手を汚してしまうかもしれません。

トイレで使用する照明を備えておくことは、精神的にも衛生的にもとても重要です。しかし、照明であればなんでもよいかというと、そうではありません。

トイレ用の照明選びのポイントは大きく2つあります。

1つ目は、使う時に手をふさがないことです。片手に何かを持ったまま排泄するのは難しく、ズボンのボタンを外すだけでもひと苦労です。

フックに引っ掛けたり棚などに置いたりできるものがよいでしょう。ヘッドライトでもよいです。

2つ目は、空間全体を照らせることです。これらを踏まえるとランタンタイプのような照明が効果的です。

ただし、懐中電灯タイプでも、水の入ったペットボトルを乗せたり、ビニール袋を被せたりして光を乱反射させれば、空間全体を照らすことができます。