連載マンガの依頼
そんな仕事に追われる忙しい日々を送っていたときに、朝日新聞社から日曜版に連載マンガを描いてほしいとの電話がきました。
「今、大忙しで、とても新しいマンガは描けません」と断ったのですが、相手はかなり熱心に粘ってきて、「じゃあ、ボクがみつはしさんの家にうかがって説得します」と。
“家に来られたら気の小さいわたしはきっと引き受けてしまう!”と思い、あわてて「いえ! わたしから新聞社に行きます!」と、訪ねていく約束をしたのですけど、朝日新聞社は大会社。
建物はともかく、社員の人たちはきっとみんな優秀な大学出で、偉そうな人たちばかりだろうと気が重かったのです。