片見月
十三夜の月は、ほんの少し欠けた栗のような形。
昔の人は、その少しだけ欠けた月を、「美しい」「風情がある」と言って愛でたのです。
また、十五夜と十三夜、どちらかの月を見ないのは「片見月(かたみづき)」と言って、縁起が悪いとさえ言っていたほど、昔の人は月を見ることが楽しみだったようです。
今も昔も身近な楽しみは、心身を健やかにするためにも大切なことだったのかもしれません。
※本稿は、『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』(日本文芸社)の一部を再編集したものです。
『60歳からはわたしらしく若返る:一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント』(著:和田秀樹/日本文芸社)
何歳からでも「日々、楽しく、ためす」ことが若さの秘訣。
脳・心・体に効く暮らし方を、春夏秋冬365日分、提案します。