お姑さんのさくさんに畑仕事を教わった美江子さん。よく「お義母さんのようにうまくできん」とつぶやいている。(写真:『TAKASU TILE 自分をHAPPYにする暮らし方: 家づくり、畑仕事、日々の料理、おばあちゃんとの時間』より。以下すべて)
総務省が公表した「住民基本台帳人口移動報告」によると、2023年の東京都の転入超過数は6万8285人だったそう。このような状況のなか、愛知県額田郡幸田町出身の映像作家・高須亮佑さん(「高」は正しくは「はしごだか」)は、100年続く家業の瓦屋「高須製瓦」の屋号を引き継ぎ、自身のYouTubeチャンネル「TAKASU TILE」で田舎暮らしを発信しています。そこで今回は、高須さん初の著書『TAKASU TILE 自分をHAPPYにする暮らし方: 家づくり、畑仕事、日々の料理、おばあちゃんとの時間』から、一部を抜粋してお届けします。

楽しくて仕方がない畑仕事 かわいい野菜とおばあちゃん

今でこそ僕の生活の中心にある畑だが、実を言うと昔はあまり興味がなかった。

畑は祖母である美江子さんが日々試行錯誤して作り上げている大切な場所で、僕が勝手に踏み込んでいい領域ではないと思っていた。

今から5年くらい前、足腰が少し弱ってきた美江子さんから「ちょっと手伝ってくれん?」と声を掛けられた。

それから少しずつ畑にお邪魔して手伝うようになり、気づいたら夢中で土をいじるようになっていた。

畑仕事は筋トレと似ていると思う。野菜も筋肉も、やればやるだけ成果が見える。