1人の女性

高須家に嫁いできてからずっと、美江子さんは「高須さんちの奥さん」とか「高須君のおばあちゃん」と呼ばれてきた。

僕が「美江子さん」と呼ぶようになると、視聴者さんや僕の友人たちからも「美江子さん」と呼ばれるようになった。

『TAKASU TILE 自分をHAPPYにする暮らし方: 家づくり、畑仕事、日々の料理、おばあちゃんとの時間』(著:高須亮佑/誠文堂新光社)

「名前で呼ばれるのは子どものとき以来だでなあ」とすごく嬉しそうだ。

僕も名前で呼ぶようになり、彼女はおばあちゃんの前に美江子さんという1人の女性なんだあと当たり前のことに気づいた。

「美江子さん」。いい名前だね。