(写真提供:『悲しみは笑い飛ばせ!島田珠代の幸福論』/KADOKAWA)

その日から、娘は私が作り置きした食事を食べなくなりました。ロケから帰って、冷蔵庫を開けると、手つかずのおかずが残っていて、「あぁ、またあの冷たくて苦しい時間を過ごすことになるのか」と思いました。

娘が私の食事を食べなくなって3日目。このまま作っていても誰も幸せにならないと思ったので、テーブルにメモ書きを残すことにしました。

「今日も手を付けないならお金を置いていくから、それで自分が食べたいものを買ってください。もうママの役目も終わりなのね……」

重い感じに伝わらないように私の似顔絵を描き、吹き出しの中にこんなことを書きました。仕事が終わり家に帰ると、私が作った食事は用意した状態のまま置いてありました。

正直、ショックでした。机の上に置いていったメモ書きを捨てようと手に取ると、なにやら書き加えてあります。そこには、かわいいイラストと、吹き出しの中にメッセージが。

「ここ2日間はうどんを食べたかったらしくて、自分でつくって食べてたみたいよ?」

そのメモを見た瞬間に、私は娘の部屋へ行き謝りながら大号泣。娘に引かれるほど泣いてしまったけど、その後きちんと仲直りすることができました。前回は2ヵ月口をきいてくれなかった。でも、今回は4日で持ち直せた。私たちの関係はよりよい関係になっていると思います。