生活習慣病との関係
また、人工透析を受ける患者さんの平均年齢も、後退しています。
やはり1983年、患者さんの平均年齢は48歳でした。それが、2022年には、71.42歳です。40年前に比べて、なんと23年も平均年齢が長くなりました。
治療薬の進展があり、人工透析を受ける人の健康状態のコントロールができるようになったのです。40歳代で亡くなるような例は少なくなり、多くの人が長生きできるようになりました。
慢性腎臓病は生活習慣病と密接につながっています。持病の生活習慣病が悪化すれば、腎機能にも悪影響が及びます。
高血圧、糖尿病、脂質異常症という生活習慣病の治療のために有効な薬が生まれ、使われるようになりました。投薬治療によって、生活習慣病が改善する人が増えたのです。
その結果、腎臓の状態にもいい影響を及ぼすようになりました。