HIF-PH阻害薬の効果
HIF-PH阻害薬は、慢性腎臓病が原因で起こる貧血を改善する薬で、こちらも保険適用になっています。
腎臓では、赤血球の産生を促す「エリスロポエチン」というホルモンが作られています。
慢性腎臓病によって腎機能が低下すると、エリスロポエチンの産生が不足し、必要な赤血球が作られないため貧血になります。こうした貧血を「腎性貧血」といいます。
HIF-PH阻害薬は、腎臓のエリスロポエチンを作る機能を改善させ、赤血球の不足や貧血を改善する効果をもたらします。
腎性貧血が起こると、動悸や息切れ、立ちくらみ、疲労感といった貧血の症状が起こってきますが、HIF-PH阻害薬はこれらの症状の改善にも役立つのです。
HIF-PH阻害薬も飲み薬であるため使いやすく、さまざまな貧血症状に悩む患者さんの助けとなっています。
慢性腎臓病による貧血の症状にお困りの人は、ぜひ担当医師に問い合わせてみるといいでしょう。